エピテーゼとは

エピテーゼ(Epithesen)は、医学用語で補綴物(ほてつぶつ)、補綴装置というものです。
補綴物とは、身体の欠損した部位の形態と機能を人工物で補うことを指します。

欧米では、古くから戦争や白色人種特有の体質などから、体の表面を欠損する症例が多くありました。
義手義足のような物とは別に、特に首から上の部分(頭頚部)は隠すことのできない一番人目に触れやすい部分です。
こういった人目に触れる部位に障害を負われた患者さんに対し、1日も早い社会復帰を支援するために開発されたものがエピテーゼです。

一方、補綴物は英語ではプロス テーシス(Prosthesis)、またはプロテーゼと言います。
日本では体の中に埋入する人工物をプロテーゼ、体の表面に取り付ける人工物をエピテーゼと分類しているようです。
代表的なプロテーゼは人工骨や人工臓器、豊胸手術に使われるシリコーンバッグ、美容外科手術で鼻を高くする装置が挙げられます。入れ歯なども種類によってはプロテーゼと呼ばれます。

メディテックでは、本来頭頚部の補綴物であるエピテーゼという医学用語を、便宜上人体表面のあらゆる部分の装具に当てはめて使用しております。
また、一般的に「シリコーン」は「シリコン」と表記される場合があります。しかし本来の意味で「シリコン」はコンピューター等に使用される半導体部品などの素性を指し、樹脂素材である「シリコーン」とは区別されています。メディテックでは医療用の「シリコーン」は「シリコン」とは別の材料であるということから、「シリコーン」と表記しています。

精神的なダメージに手を差し伸べる。それがエピテーゼです

精神的なダメージに手を差し伸べる。それがエピテーゼです。

医療技術の発達はすさまじく、治せなかった病気も治癒できるようになってきました。
また、病巣部の切除も局所的に抑えられるようになってきています。
しかし、病巣部を取り除くためには、どうしても外観を損ねるような切除を行わなくてはならない場合があります。

このような場合、欧米では患部のケアはもちろんのこと、心に負った精神的ダメージを少しでもやわらげていただけるような研究も進んでいます。
心のケアの一環として、欠損した部分を再建手術や移植術とは別の次元でアフターケアする。

そういった考えの中でエピテーゼは開発されてきました。

欧米ではエピテーゼを専門に製作する技術者をメディカルアーティストと呼び、正式な国家資格として認め、大学や専門学校で技術を習得する事ができます。技術の進歩に伴い、最近ではとても良い材料も開発され、少し見たぐらいではその場所に欠損があるとは思えないくらい、素晴しいものが製作されています。

しかし、残念ながら日本では、まだ患者さんの精神的なケアが欧米並みに追いついてはいないのが現状です。
日本では、エピテーゼによるリハビリテーションは医療行為として認可されておらず、公的にメディカルアーティストとして認められている技術者は一人もいません。
ごく小数のエピテーゼに興味を持った医師や技術者が、独学で海外の人体補綴事情を勉強したり、実際に留学してその知識や技術を身につけているにすぎません。
また、せっかく学んだその技術も、特に難しいとされている黄色人種(日本人など)に対応しきれていないなど、いくつかの問題があります。

メディテックでは、数少ないエピテーゼに関心の高い医師と連携する事によって、欧米で一般的に行なわれているメディカルインプラントによる装着技術を習得し、日本人にぴったりと合うようなエピテーゼの開発に日夜努力をいたしております。

「うわっ!気持ち悪い!」。それが他社との大きな違いです

「うわっ!気持ち悪い!」。それが他社との大きな違いです

メディテックのエピテーゼを初めて見た方々のご感想は「怖い、気持ち悪い!」といったものが多く寄せられます。
たとえば指や手、足、耳を身体の一部ではなく、そのパーツだけで見ると、想像力を喚起させられ、非常に気持ちの悪いものに見えます。

他社で製作されている製品は、実物のように本当にリアルに着色されているものはあまり多くはありません。
形状はリアルであっても、肌の色はマネキン人形のように単一色である場合がほとんどで、血管の様子やシミ、ほくろ、くすみなどまでは再現されていません。
せっかく人工的に作るのだから、いっそ実物よりもきれいに、ほっそりとしたり、豊満にしたり、シミやホクロも消してしまいたい…。
そう思われる気持ちは充分理解できます。

しかし、どこかに『美しさ』の要素を入れて製作されたエピテーゼは、身体に装着してみると違和感があり、見た目にはかえって不釣合いになってしまいます。
あなたの生きてきた人生、シミやしわ、きちんと加齢を加えることで、エピテーゼはあなたにしっくりとなじんできます。
エピテーゼ単体で見たら、『気味の悪いもの』。
そんなエピテーゼだからこそ、身体に装着した時に初めて人間の身体の一部となって 自然に見えるのです。